株式投資の極意?

(ここでの掲載情報は、2000年4月時点での私の頭脳によって導かれた内容です)


 株式投資では、買う銘柄を選択するまでが最初の勝負です。買った後に残された行為は売却だけであり、何もできません。ただじっと待つだけになるからです。楽しく動けるのは買うまでなのです。よって、どの銘柄をどのようなタイミングで買うのかは、重要なことです。しかし、売るタイミングの方がさらに難しく、売ってから後悔することが多いのも事実です。

 では、どのような基準で銘柄を選択すればよいのでしょうか? ファンダメンタルズにもとづく方法、テクニカル分析による方法、特別情報による方法などいろいろありますが、私の方法はその全てを融合したファンテクセミプロ型です。

 以下に銘柄選択への指針について述べます。

(1)情報投資をケチらない!

 銘柄を自ら抽出できるようになるには、情報を自分で取り込むしかありません。一般に市販されている出版物などを購入し、それらを元に、自分自身で情報を判断・分析できるようになるべきです。誰でも手に入る情報なんだから、こんなもの見ても、何ら優位性を築くことにならないのでは、と考えるのは誤りで、誰でも手に入る情報に対して、自分なりの解答を出すことが重要なのです。自分独自の解答こそが、株式投資を行う上での自分自身の優位性になるのです。変な仕手系雑誌のはさみで切って出てくるページを見たり、15万円もする怪しい銘柄選定ソフトを買って、それで自分だけ得したと思うのではなく、普通に入る情報を、自分自身の視点で独自に分析することよって、怪しい証券マンにいちいち推奨銘柄を聞かずに、自分で銘柄選定が出来るようになるのです。
 よって、個人的な情報投資を怠ってはいけません。新聞や雑誌を買う金額など株式投資で得られる利益からみれば、微々たるものです。まず、会社四季報を年4回買う。これは最も基本で、まずは情報を多方面から取り入れて、多角的に分析できる環境を整えます。四季報を発売と同時に購入して銘柄を選定します。素早く見るには、「予想一株利益」と「その伸び」に着目すればよいでしょう。こうして常に頭脳の中に3000銘柄あまりのデータを蓄積しておきます。ちなみに私は、毎日寝る前に四季報を10分だけ眺めてから寝るようにしていた頃がありました。他には週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、これらは立ち読みでもよいでしょう。要点だけをさっと読む。日経ビジネスは最も重要な雑誌であり、ビジネスマンにとっても基礎的な書物であり、これを読んでいなければ社会人としても恥ずかしいかもしれません。日本では大衆バラエティ番組はたくさんあっても、ビジネス関係の大衆紙はそんなにありません。日経ビジネス掲載記事が元で暴騰した銘柄は数知れません。私も記事に載った銘柄を、次の日に買って30万円ほど利益を上げました。これだけでも年間購読料など簡単に取り戻せるのです。とにかく情報投資はケチらないことです。

(2)割安な状態にある銘柄をさがすこと

   当たり前のように聞こえますが、いざ株式投資をしていくと分かってくることで、次々と変化する相場の動きによって、冷静な判断力が翻弄されます。その結果、かなり上昇した銘柄を高値で飛びつくように買ってしまうことがよくあるのです。
 これを防ぐには、まず買う前に必ずチャート見ることが大事です。チャートを見れば、その銘柄がどれだけ上昇して割高な水準にあるのか、どれだけ下降して割安であるのかが、だいたい分かります。チャート見るに当たっては、いろいろとローソク足がどうだとか、25日移動平均線がどうで、ゴールデンクロスがどうのこうのと、やたらと専門用語が並んでいて、特殊なテクニックがあるように記述されている出版物が数多く出回っていますが、はっきり言ってこんなことをマスターする必要はありません。これはただ単に、本を売りたいがために作られたギミックにすぎません。ローソク足がこうなった時は、次はこうなるとか株価変動公式集のようにパターンが書いてありますが、こんなことはチャートを普通に見るだけで誰もが気付くことです。よって、くだらないテクニックに傾倒せず、チャートを見て自分なりに分析してください。
 私が着目するのは、価格帯別の出来高です。これを見れば、株価がいくらの時に、どれだけ取引されたのかが分かります。そして、会社の業績と照らし合わせることで、株価の抵抗ライン、その価格帯で買った時のリスクが見えてきます。
 チャートを見て、下がっているところで買った方がいいのは、その通りなのですが、既に上昇していても、まだまだ上がり続ける場合も当然あります。その辺の見極めが重要です。そのためには、相場の雰囲気や政治の動き、世界経済全体の流れ、その会社の業態や将来性などについて多角的に分析・予測する必要があります。

(3)ファンダメンタルズによる分析方法をとりいれること

  企業のもっている様々な数値(会社四季報にのってる数値)をもとに分析する方法です。その中でも重要なのは、来期の予想1株利益です。この予想1株利益でその時の株価で割ったものが、予想PER(株価収益率)です。現在の株価が、予想1株利益の何倍であるのかが分かり、最も機関投資家が利用している数値です。
 例えば、2000年3月期決算の予想1株利益が100円、今の株価が2000円なら、予想PER=20倍となります。当然ながら、数値が低いほど割安であると考えられます。だいたい20倍以下なら割安、20〜40倍で普通、それ以上で割高というふうになりますが、これもあんまり当てに出来ません。業種ごとに違うし、特定銘柄が人気化して、数値分析不能な高値まで上昇することもあります。ヤフー株などはその典型です。また会社の規模や業種、有利子負債の大きさなどによっても変わります。 
 ただ、ファンダメンタルズを無視した投機的な取引は行うべきではないと考えています。仕手株はつぶれそうな会社が多いですし、ファンダメンタルズ的な分析はできない状態にあるわけです。こういう会社の株を買うのは投資ではなく投機です。投機というのはギャンブルみたいなもので、最終的には損するしくみになっています。たまたまうまく仕手株で儲かったとしたら、それ一度きりでやめることをおすすめします。

(4)自分が実感できる銘柄を選ぶこと

  やはり、なんにも分からない会社の株を買うのは奇妙なことで、投資家としてその企業に出資するのですから、ある程度自分の興味のある分野や、状況を把握しやすい銘柄を選ぶべきです。大阪に住んでいるのに、九州にしかないスーパーの株を買うのはやめたほうがいいでしょう。経営の実体をつかみやすい小売業などは、私もよく買いますが、実際にその店舗に行ってみるとよいのです。繁盛してるかしてないか、そんなの簡単に分かりますよね。たまに大幅値引きばっかりして、普段全然買いたい物がないスーパーとかはよくあります。こういう会社は当然だめだし、逆に自分が買いたい物がたくさんあり、客入りもすごい店っていうのもあります。小売業ならこんな感じだし、ゲーム会社とかも、このゲームは売れるだろうとか売れないだろうとか、ゲームしてる人なら分かると思います。私などは友人がゲーム会社に勤めているのでよく情報が入ります。電機メーカーや食品メーカーとかにしても消費者から見える部分はあるはずです。自分で実感できる銘柄をチョイスするというのも一つの手だと考えられます。そして、何か自分の得意分野をつくるのがいいと思います。その方がより興味深くなります。

(5)情報にとびついて買う方法

  日経新聞などに、「○○と提携」、「○◎を開発」、「△△法を改正」、「社員◎◎人リストラ」というふうに載ると、市場はすぐに反応して、その銘柄は3日間くらい大きく上昇を続ける場合があります。新聞に載ってからじゃ遅いと思われるかもしれませんが、以外と新聞で知ってからでも間に合います。これも一つの手です。
 最近の例としては、「プレステ2発表」のソニーとか、「ピル解禁」での帝国臓器製薬とか、「チャイルドシート着用を法制化」でのピジョンとか、「リストラ」のNECなどは、その発表後に大幅上昇しました。ただし、こういう買い方は下策ですし、こうなる前に自分で買った銘柄が、急上昇する方が当然楽しいです。

(6)増益基調の会社を選ぶ

  株価というのは、企業の未来の価値を反映する数値であり、今現在高収益でも、来期は減収とかではだめで、今は大赤字でも来期からは黒字になるとか、つねに将来のプラス材料を見据えた投資が必要です。というか投資というのは、将来に対して行うものであり。 現在の会社に対してしているのではないのです。当たり前ですが、そうは言っても、業績見通しに関係なく上昇する銘柄もあります。仕手株というものではよくあることで、むしろ業績が悪く株価が低迷している銘柄の方が仕掛けやすいからです。こういうのを買ってしまう人は、得することもありますが、ここでいう安全な投資方法には合致しないし、ほとんどが最終的には損しています。あくまで来期は増益という条件を満たすものを、選択する方が確実です。増益が見込める銘柄であれば、もし高値つかみしたとしても、再び高値を更新してくれる可能性が高いので、高値で買うのは増益銘柄だけにすべきです。

(7)業績予想は修正される

 
会社四季報などには、当期や来期の業績予想が載っていますが、これらはでたらめに予想された数値ではありませんし、プロの人がそれなりの調査を行った上で算出した数値であり、株式投資を行う上で貴重な資料となります。しかし、あくまで予想は予想であって、この数値は後に修正されることになります。当たり前のことですが、予想通りになる確率の方が低いに決まっています。だから業績が上方修正されるのか、下方修正されるのかということは、自分自身で考えてみるべきです。 四季報などに”1ドル110円前提…”と書かれていれば、1ドル105円になってしまえば下方修正されるだろうとか、こういうのは誰でも予想できることです。またGDPの60%は個人消費です。つまり、普通の個人であっても、世の中に流れているお金の6割については、直接自分自身の目で捕らえることが可能なのです。だから、まず業績予想は修正されるということを前提に、自分自身でどちらに業績が修正されるのか考えてみてください。考えることが無駄にはならないはずです。

(8)逆に動ける勇気と忍耐をに身につける

   これが一番問題で、世の中でコンスタントに株で得してる人というのは、株式投資に参加している人の中のほんのわずかであり、一般的に個人投資家では5%と言われています。ということは、世の中の一般の投資家たちと同じように行動していてはだめということです。株価が上昇しているときは、もっと上昇するだろうと興奮気味になり、下降しているときは、もっと下がるんじゃないのか…と不安になってきてしまいます。皆だいたい同じ感情を持ってしまうのです。そこで大勢と逆の発想が出来る5%の人が最終的な勝者となるのです。自分が今抱いている感情を自覚して、そこから冷静に判断する能力を身につけることが重要です。例えば、株価が3日間続けて急上昇している場合、誰もが、それを見て、「まだ上がる、まだ上がるぞ、まだ上がるはずだ!」と興奮状態に陥り、自分に都合の良い解釈しかできなくなってしまいます。そして上昇後に遅れて株を買った人は、結局参加するのが遅かったため、先に買っている人たちの利食い売りを浴びせられることになります。
 また株価変動の傾向として、上がる時は一気に上がり、下がる時はじわじわっと下がり続けるパターンが多いです。これは当たり前のことで、上がっているのに飛びついて買う方が迷いが少なく、行動にすぐ移れるからです。損切りしてまで売ろうと判断する方が、決断できるまでの時間は長くなります。買う時はまだ売るという行為が残っているわけで、それで終わりではないのですし、売るという行為は、もうすでに、時価より高く、あるいは安い値で買った株を手放してしまうことであり、それで終わりになってしまうという行為であることからも、どちらが心理的迷いが大きくなるかは分かると思います。
 よって、売買のタイミングとしては、「一気に上がっている時に売って、じりじり下げている時、またはじりじりと下がった後に買う」というパターンがよいと思われます。買いという行為を実行に移すのは、じりじりと株価が下がっていった状態が確認できた時です。しかし、これはなかなか実行しにくいことです。そして、上がりだしてから買っておけばよかったと、いうことになりがちです。とにかく、この悪循環を断ち切る習慣をつけることです。底値で買うのが最も確実なのです。 最近3年間で底値にあるという銘柄は1年間に何度も出てくるはずです。
 株価は必ずどこかで調整します。上がり過ぎたら下がるし、下がり過ぎたら上がります。だから、『上がり過ぎている時に売って、下がり過ぎている時に買う』。これを実行してこそ初めて、市場を制するための第1歩を踏み出した事になるのです。


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