業 種 展 望


 世界経済のしくみは、米国主導のもとで急激に変化しつつあります。 もはや、この狩猟民族主導型アングロサクソン自由限界競争主義化への流れは、誰にも止めることが出来ません。 これからの21世紀は、日本もさらにアメリカ化し、強いものがさらに強くなり、弱いものがさらに弱くなるという、資産偏在化社会が訪れてしまいます。 これまで、日本社会では閉鎖癒着的な利益が多く存在しましたが、このように真の自由競争市場メカニズムが進展すれば、古い体質を引きづったままの企業は生き残れないはずです。
 
 自由競争資本主義経済であるのならば、”他社でも作れる製品やサービスを売っていても、ほとんど利益は出ない”と私は考えています。
 日本社会には、まだまだ政官財癒着利権にしがみつこうとする人が多くいるようです。 だから、談合が次々と露見するし、手数料も一律です。 みんな一緒に仲良く横並びで行きましょう、という甘えが未だに存在する業界もあります。 だからこそ、たいして差別化できないものを提供している銀行や建設業などでも利益が出ているのだろうと思われます。 そして挙句の果てには、公的資金注入という甘えにたどり着きます。 これは、国際競争に激しくさらされ続けているハイテク製造業から見れば全く腹立だしいことかもしれません。 しかし、これからの時代はそうも行かなくなるでしょう。 良くも悪くも、日本企業はグローバル化していきます。 よって、どこの業界においても、真剣に取り組み始めている会社が存在します。 この取り組み方の違いも、今後の投資対象の選別の重要な材料となるかもしれません。

そこで、5つの指標を導入して考えます。
(1)技術障壁 技術的なレベルに起因する新規企業の参入障壁。 その業界で必要な純粋な技術レベルの高さ。
(2)差別化 製品やサービスに関し、技術的なことを除いて、どれだけ他社と差別化出来る要素を含んでいるか。
(3)市場閉鎖性 業界の閉鎖性を表す。 業界内癒着や談合、価格カルテル、法規制による業界保護などに起因する。
(4)市場拡大余地 将来の市場拡大余地可能性。 成長しないのならパイは自ずと限定される。
(5)価格安定性 どの程度、安定して利益を得られるのかについて。 為替リスク等も考慮。

これら5つの指標が高いほど、利益を出し易い業界であると考えられますが、これは、私自身の勝手な偏見に基づきますので、皆さんも、自分自身で考えてみてくださ。 大事なのは自分の頭で考えることです。


建  設

 

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<特 徴>
 言うまでもなく最も閉鎖的な業界か….政界・官界とのパイプは強力であり,一部の人間しか選挙投票に行かない現状においては,その癒着利権を無くすことは,なかなか困難であるよう.
 他社と差別化するのは難しいが,超高層建築や特殊工事,一般住宅などにおいては,強みを持つ企業もある.あとは営業力と談合でカバーするしかないかも…


<情報化>

 インターネット上での入札が始まれば,談合が減らされ,ますます利益が出にくくなるはず.情報化によって,多くの下請けが倒産するかもしれない….情報化時代の到来でようやく談合入札時代は終焉か…


<投資スタンス>

 このような閉鎖的で製品を差別化しにくい業界において,真の自由競争が起これば,生き残れるのはコスト競争力に優れた巨大ゼネコンか,特殊建築技術を持つ会社だけである.よって,投資対象として適当な会社は限られてくるはずであり,中途半端な企業は談合の先細りとともに消滅するかも….株価の振幅だけでも得することもあるかもしれないが,単なる低位株の物色は止めておいた方がよさそう…

 

食  品

 

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<特 徴>
 価格安定性に優れている.自動販売機の飲料缶はどこでも120円で統一されている.味付けによって多種多様な差別化が出来るのだから利益は出しやすいし,最終的な製品引渡し相手が一般の消費者なのだから,当然他業種に比べて値下げ圧力は小さいのでその点では楽な業界.ただし,市場のパイの大きさは限定されており,高齢化社会を迎えれば,ますます消費量は減りそうではある.

<高齢化社会>

 高齢化社会はむしろ業界にとってチャンス到来ではないだろうか… 高齢者の方がお金は持っているし,高付加価値型健康美容食品などに活路を見出せるはず.

<投資スタンス>

 比較的安定した業界なので,業績の変動は少なく,株価の変動も少ない.よって投資対象としては人気がないようで,割安に放置されている銘柄が多い.安定した運用を行うにはちょうどいい業種かもしれない.

 

繊  維

 

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<特 徴>
 あまり差別化しにくい大口顧客向けの材料が主.よって価格競争が激しく利益は出しにくい.炭素繊維はどこの会社が作っても炭素繊維.差別化できるとしたら価格のみ.コスト競争力が重要になってくるが,行き着く先は価格カルテルかも….また,もはや繊維に限定できる業種ではなく.アパレルメーカなどもこれに含まれる.

<多角化>

 繊維事業を切り離し,多角化に向かう企業がほとんど.今後は化粧品・バイオ・医薬・情報通信材料へ活路を見出す.

<投資スタンス>
 非常に低い株価の銘柄も多くある.これらの中には収益構造の改革が進み,数年後には大きく株価が反騰する可能性を秘めた銘柄もあるかもしれない….
 

 

化  学

 

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<特 徴>
 価格競争は激しいが,技術力に裏付けられた独自製品に強みをもつ企業も多い.価格変動の激しい,どこでも作れる一般的な化学材料に依存すると,当然収益は不安定化する.

<新製品育成>

 やはり頼みは情報通信.半導体向け電子材料や樹脂加工などにおいて,付加価値製品を投入し,少しは収益構造を改善したいところ.バイオにも展開余地あり.

<投資スタンス>
 
とにかく独自の強い製品をもつ企業に投資したい.景気に左右される面も大きいし,高値をつかまず,安全割安領域で押さえていきたいところか…
 

 

 

医 薬 品

 

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<特 徴>
 新薬開発には多額の費用と長い年月を必要とするだけあって,いったん開発に成功すれば利益が飛躍的に増える可能性もある.しかしこれからは,より世界レベルでの激しい新薬開発競争が繰り広げられるわけであり,他社に先んじられ,特許を押さえられて莫大な開発投資ロスが発生するリスクも伴う.また,一部で未だに価格カルテルが存在する模様.

<バイオ薬品>

 今後,人の遺伝子情報が全て明らかになったとしても,それを役立てることの出来るのは,当然医薬品メーカーであるはず.新薬開発の可能性はまだまだあるし,健康と寿命につながる製品を売るのだから,高くても売れるし,市場拡大の余地も大きい.

<投資スタンス>
 
新薬開発の成否は一般投資家には分からないことだが,それだけに株式投資の醍醐味は大きいかも… 高収益企業が多く,株価の変動も比較的激しいので,機関投資家などには好まれそうでもある.どのような薬品を作っていて,その薬品が世界的にどういう位置にあるのかくらいは調べてから投資した方がよさそう.

 
 

 

石油・石炭

 

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<特 徴>
 ガソリン輸入は自由化されたし,昨今の原油高により,徐々に護送船団は崩壊し始めたよう.最終製品として,ほとんど何も差別化することはできないので,結局はコスト競争力のみが勝敗の分かれ目となる.為替リスクに中東リスクに投機マネーリスクなど,非常にリスクが高く不安定な収益基盤の上にあるといえる.

<民族・メジャー再編>

 原油開発部門を持たない民族系が,メジャーとまともに戦って勝てるとは考えられないが,このままでは石油のほぼ全量を輸入に頼っている,我が国のエネルギーリスクは大きくなるばかり…
 業界再編はそろそろ最終章を迎えつつあるはず…

<投資スタンス>
 
いろいろなリスクが絡み合ってくるため,安全な資産運用を目的とした投資を行うには不適当.原油高が緩和してくれれば,面白い面も出てくるかも…

 

ゴム製品

 

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<特 徴>
 製品を差別化しにくい上に,国際競争にも激しくさらされる業界であり,コスト競争力が重要.タイヤはブリジストン,グッドイヤー,ミシュランでほとんど占められており.もはやこの3社間も戦いのみである.その他の特殊ゴムにおいては細々く生き残る余地のみある.

<投資スタンス>
 
今後,業績が大きく好転することはなさそうだし,むしろ急に悪化する可能性の方が高いのでは… よって,よっぽど割安になった時しか買わない方がよいかも…
 

 

 

ガラス・土石

 

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<特 徴>
 独自の高付加価値製品を持たないところが多いが,一部には成長余力が大きい会社も存在する.景気に左右されやすいか…

<注目銘柄>

 日本板硝子,旭硝子,日本電気硝子,日本特殊陶業,日本碍子,TOTO,INAX,などなら面白そう.

<投資スタンス>
 
割安な銘柄に中長期的に投資するなら一応問題なしか…
 

 

 

鉄  鋼

 

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<特 徴>
 大口顧客に鉄を売るだけなので,安値で買い叩かれて終わり.一部には独自の高付加価値型製品も存在するが,結局は価格競争だけか….

<業界再編>

 提携・合併などによって少しでも生産効率を上げないと,共倒れになるかも…

<投資スタンス>
 
値動きが重く,あまり面白い投資対象ではなさそう.しかし,振幅を利用すれば安全に利益を出せるかも….
 

 

非鉄・金属製品

 

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<特 徴>
 大口顧客に非鉄を売るだけという部分では鉄鋼同じ.よってこういうのは低収益のまま.しかし光ファイバーや化合物半導体材料など,情報化社会に対応した面白い製品をもつ会社もある.

<光ファイバー>

 光ファイバーの需要は順調に伸びるはずだが,だからといって利益が出るかどうかは別問題.供給過剰なら売り手にうまみはないだろうし,今後売上の増加に対して,利益が伴ってくるのかどうかを見極めたい.

<投資スタンス>
 
変動も大きく,なかなか面白い銘柄もあるし,割安なところで押さえておけば中長期的には問題なしか…

 

機  械

 

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<特 徴>
 広範囲にわたり,いろいろと独自技術をもつ会社がある.設備投資の増減に業績が振り回される会社も多いが,圧倒的な技術力をもち,常に高収益を維持している会社もある.官需依存型企業間では未だに価格カルテルがあるよう…

<成 長>

 今後は,情報通信関連ハードに搭載される基幹部品や,環境関連製品などへの成長余地は多くあるはず.

<投資スタンス>
 
ひとつの製品で大化けする銘柄もあるかもしれないし,割安に放置されている銘柄もある.よって投資対象として適切な企業は多くあるはず…

 

電  機

 

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<特 徴>
 これまで多くの外貨を獲得し,日本を支えてきた核となるメーカーが多い.しかし,この世界は次々と新しい物を産み出さなければ生き残れない.開発しても数年すれば韓国,台湾,中国などが追いついてくる時代であり,新しい高付加価値製品を創り続けるには大変な努力を要する.しかし何の資源も持たない日本が,再び経済的な復活を成し遂げるには,ハイテクメーカーががんばるしかないはず.よって投資家は日本を守るためにも,これらの企業に投資すべきであるかもしれない…

<情報通信>

 情報通信産業の中核となる,サービス,インフラ,部品などを供給できる会社がたくさんある.よって将来性は高い.

<投資スタンス>
 
面白い銘柄が多数あるはず.割高なものから割安なものまで吟味していきたい.ただし円高には弱い銘柄が多いので,為替相場も注視する必要がある.

 

輸 送 用 機 器

 

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<特 徴>
 電機と並んで外貨獲得量が多い.しかし環境負荷軽減技術の開発には莫大な資金を要するため,うまく提携しなければ,どんでもないことになるかもしれない.しかし最終製品である自動車に関しては,いろいろと差別化できる要素は多いし,納入先が一般の消費者なのだから,技術的な部分でしか差別化しにくい電子機器と比べれば,利益は出し易いはず.厳しくなってくるのは,それらの自動車メーカーに部品を納入する側であり,こちらの方は値下げ要求もきついだろうし,系列に甘えていて技術的に優位な部品を持たない会社は淘汰されることになりそう. 

<ITS>

 高度道路交通システムは今後,確実に伸びるであろう数少ない分野のひとつである.しかし競争は厳しく,利益にまで結び付けることが出来るかは別問題.車載端末装置,インフラ,情報サービスなどで十数兆円規模の産業に育つ予定ではあるが,自動車メーカーから電機メーカーに主導権が移りつつあるのが現状かも….

<投資スタンス>
 
要するにあのデザインの悪い自動車を改善さえすれば,すぐに復活するはずであり,外資に飲み込まれた自動車メーカーは今後確実によくなってくるはず.自動車産業は直接消費者から見える部分が多いのだから,投資対象は自分の目で見分けやすいと言える.
 ITS関連銘柄もあるし,このあたりはそろそろ話題が出てきて株価にも繁栄されてくるだろうし,部品メーカも業界内で淘汰がすすめば,強いところさらに強くなるのだから,成長性がないわけではない. 

 

そ の 他 製 品

 

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<特 徴>
 いろいろと特徴のある独自の技術をもつ企業が多い.また内需関連のものが多いので,比較的業績は安定して推移している.

<製品特化>

 自社の強い部分へ経営資源を集中しつつ,そこから周辺機器へと市場を広げていけば成長余地はあるかも….

<投資スタンス>
 
何か独自の強い製品をもつ会社であることが投資対象としての絶対条件となるはず.

 

小 売 業

 

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<特 徴>
 他で作ったものを仕入れて売るだけなのだから,利益を生むしくみは単純であり,参入障壁は最も低い業種である.よって次々と新しい新興小売が出現している.単純なだけに真剣に取り組むところと,そうでないところの差は大きい.しかし一般の消費者をあいてにするのだから値下げ圧力は低いし,真剣に考えて取り組めば確実に利益を出せるはず.

<差別化>

 仕入れて売るだけだからといっても,差別化はできる.扱い商品の構成,店頭での陳列方法,価格設定,アフターサービスなどいくらでも差別化要素はある.ただ作ったものを売るのではなく,消費者のニーズを取り込んだ自社製品を開発・製造することも重要であり,もはや単なる小売だけでは生き残れない.特に衣料品はいくらでも差別化できるし,大きな利益を出すことも可能である.

<投資スタンス>
 
個人消費の低迷のためなどというのは理由にならない.個人は携帯電話やパソコンなど必要な部分には支出しているのである.また,当然のことながら小売市場のパイの大きさは限られている.そして,一部では増収増益が続く新興小売も存在している.パイが限られたこの業界において,成長企業が存在するということは,逆に倒産に向けて突き進んでいる企業も存在しているということである.効率的な経営を目指す企業があるということは,それだけ小売市場全体が消費者から吸い取れる利潤量も減少するはずであり,これからも厳しい業界であることに変わりはない.消費者個人でも店舗に行けるのだから,投資先店舗に実際に出向いて判断するのがよい.

 

卸 売 業

 

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<特 徴>
 原資をどのように使うのか?という業種.よって系列や人のつながりも重要.物を大量に仕入れてきて,大口顧客に売却し,中間マージンを得るというのが基本.しかし,世界的な情報の共有化がすすむ中では,こういう利益は減少していくはず.物流の過程で,製造加工部門を持ち,製品に何らかの手を加えてから販売している企業などは強みもある.

<投資会社化>

 商社の強みはお金を持っているということ.よって,いろんな事業に出資するのが利益を得るためには楽な方法.ただし見極めを誤ると大損害を被る可能性もある.今後は商社間でも投資先上場キャピタルゲイン収入の差により,業績に大きな差が生じるかもしれない.また商社の中抜きが進めば中間マージンは得られなくなり,いつまでも系列に依存した中間マージンの搾取にこだわっている会社に将来はない.いかにリスクを軽減した効率の良い投資が出来るかが重要になるはず.
また,今までのノウハウを活かした資材調達の場をネット上に構築して,大口顧客に情報を提供するという方向にも進みつつあるが,これにはグループ内に強いシステム構築会社を持たなければならない.

<投資スタンス>
 
現在の投資事業が将来大化けする可能性もある.そう考えると株価に割高感はないかも…大手以外はあまり成長が期待できないか…

 

 

 

銀 行

 

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<特 徴>
 お金を貸して利子を取るだけなら小学生にでも出来る.よってそれほど難しいことをしているわけではない.要するに元金をもっている会社が手厚い保護のもとで金貸し業をしているだけであって,金利もたいして変わらないし,差別化できる要素はほとんどない.よって規模や信用,地域密着性などが重要になることは言うまでもない.

<淘 汰>

 護送船団は崩壊しつつある.新規に銀行業を立ち上げようとしている企業も多くある.閉鎖性や癒着に頼り,バブル崩壊を招いてしまう程度の与信能力しかない既存の銀行が,激しい競争の中を勝ち抜いてきた新規参入企業に勝てる見込みはそうそうない.外資の参入も活発化し,業界内の競争激化は必至.よってまずは規模を追求しコスト競争力を身につけなければならないのは当たり前.しかし未だに既得権益に必至にしがみつこうとしている人間もたくさんいるし,簡単には真の自由競争化が起こりそうにもない.

<投資スタンス>
 
それほど成長性は期待できないが,銀行株は上昇・下降を定期的に繰り返す傾向にある.ここまで下がれば買い,ここまで上がれば売りと決めておいて投資すれば,比較的安全な運用が期待できる.

 

 

保 険

 

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<特 徴>
 いまだにどこでも同じと考えている消費者も多いようで,比較的安定した収入を得ることが出来る分野.しかし商品が差別化しにくいだけに最前線での営業は過酷.系列依存がかなり強い状態か…

<淘 汰>

 外資の大攻勢の前に,かなり危険域に追い詰められた会社も多くあるはず.生き残れるのは規模の大きいところのみ.

<投資スタンス>
 
下がったときに買い,上がったときに売るならリスクは低い.上がった後に買える理由はない.

 

 

証 券

 

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<特 徴>
 手数料自由化が逆に市場拡大を促進させた好例.今のところ需要が大きいのでどこも好調である.今後とも郵貯満期,401K導入など市場を取り巻く環境は悪くはないが,株価の上昇がいつまでも続くわけではなく,取引量が減る時もある.手数料が自由化された今,差別化できるのは価格と利便性.

<淘 汰>

 日本もアメリカほどではなくても,証券会社の淘汰が確実に起きる.快適なネット取引を提供するためのサーバー維持はそれほど生易しくはない.採算ベースに乗せるには,10万口座はほしいところ.よって赤字に耐え切れなく撤退するところも出てくるはず.価格でしか差別化できない商品で自由競争が起これば,そこに待っているのは弱肉強食地獄だけか…

<投資スタンス>
 
当面は収益増が期待できる.株式市場全体の雰囲気に合わせて投資すればよい.

 

 

その他金融

 

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<特 徴>
 分かりにくい闇の部分もあるだけにそれほど簡単に参入できるわけではなく,高利貸しでの高収益企業が多い.

<低金利>

 現在のように金利が低ければ,資金調達も容易であり,それを高利で貸すのだから儲かって当たり前だが,いつまでも低金利が続くわけはない.とはいっても,世の中全体の流れを見れば,消費者金融に手を出す人は今後も増えていくはずで,しばらくは成長が期待できる.

<投資スタンス>
 
割安に放置されている銘柄が多い.それもそのはずで消費者金融というのはいまいち投資する気が起こらない面もある.しかし大きく下げたときは買ってもいいかも…

 

 

不 動 産

 

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<特 徴>
 土地を動かして利益を得るという,特殊なノウハウを必要とする部分もあるが,値下がりリスクは大きい.この国にはまだまだ開発できる土地が余っているが,今の景気ではあえて開発する必要性はない.しばらくは停滞が続くはず.

<証券化>

 不動産の証券化といっても,それほど都合よく利益が生まれるわけではない.こういう流しものでは得する人がいれば損する人もいるし,危険な金融商品が増えただけかも…

<投資スタンス>
 
不動産証券化というのは収益に結びつくかどうかはともかくとしても,話題的には重要である.もはや成長が期待できる業種ではないので,割安なとき以外は買わないほうがよい.

 

 

運送・倉庫

 

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<特 徴>
 比較的安定した業種.値下げ圧力もそれほどない.特に鉄道は一方的に運賃を決められるのだから,安定している.

<宅急便>

 インターネットによる通信販売の増加による,個人向け宅配サービスの成長は期待できるが,個人向け配送作業は薄利多売といった世界であり,規模の大きいところしか出来ない業務であるはず.

<投資スタンス>
 
株価の変動が小さく,かなり投資魅力には欠ける.株主優待・配当などをねらうのならよい.陸運・海運などでは規模の大きいところは事業拡大余地も大きいはず.

 

 

通 信

 

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<特 徴>
 莫大な設備投資が必要であり,新規参入企業はそうそうなく,規制も強い業界.インフラ整備は大変な事業だが,その後に得られる利益は莫大である.

<ブロードバンド>

 市場のパイが急激に拡大している今はまだいいが,これからはいかに消費者を自社のインフラ網に引き込むかが重要になってくる.光ファイバー網が各家庭に行き渡る前に,何か他の通信方式が出てきそうであるが,当面はエキサイティングな成長が期待できる業種である.

<投資スタンス>
 
今買っておいても,長期的に見れば問題ないのかもしれない.しかし世の中にあるお金の量は決まっているのだし,どこかが儲かればどこかが損するということもある.

 

 

電力.ガス

 

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<特 徴>
 今までは過保護な環境に置かれていたが,これからはそうもいかなくなる.情報通信業に参入するなど多角化しないと成長はない.

<侵 食>

 ガスと電気,もはや規制はなく,お互いの領域を侵食し合うことが出来る時代となった.よって電力会社は少しは価格競争に巻き込まれることになりそう.人員も過剰で高給でもありリストラの余地はあるので,何も出来ないはずはない.

<投資スタンス>
 
電力会社は今後,収益が減っていきそうな感じであり,資産株として組み入れていいものか,電力事業を侵しつつあるガス会社の方に割安感があるのかも…

 

 

サービス

 

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<特 徴>
 これからの情報化社会では,ソフトウェアの重要性が増すのは必至であり,デジタルコンテンツ開発業務は拡大の余地が大きい.この世に2つとないソフトウェアであれば,大きく差別化できるし高くても売れる.しかしながらブロードバンド時代到来とともに,ソフトウェアは大容量化されるであろうし,開発には多くの人材と資金が必要になりそう.巨額の開発費がネックとなってくるはず.

<ソフトの時代>

 ハードウェアの進歩があるから,ソフトウェアの進歩があるのだし,まだまだソフトウェアにはいろいろ出来ることがある.そのためにはブロードバンドインフラや法律を整備する必要がある.

<投資スタンス>
 
期待感だけで大きく買われる時期は過ぎた模様.実際に利益が出るのかが重要であるし,企業の実体をつかみながら投資すれば問題ないはず.差別化できるものを提供できるかが大事

 

 


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